Chris Thomas
[15日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は15日、競争や法的責任があるため、人工知能(AI)企業には個別に安全対策を講じる十分な動機があるとの見解を示した。AI大手のトップらが呼びかけている協調的な開発ペース減速とは一線を画す発言と受け止められる。
アンソロピックのダリオ・アモデイCEOは12日、AIの開発ペースを抑制するよう呼びかけ、オープンAIのサム・アルトマンCEOとxAIのイーロン・マスク氏がこれに賛同する考えを表明。トランプ米大統領は14日、AI規制への疑念は中国を利するだけだとし、AIがもたらし得る弊害への懸念を一蹴した。
ザッカーバーグ氏はXへの投稿で、開発機関は重大な法的責任に直面する恐れがあるため、AIモデルによる被害を防ぐという強い動機があるとし、メタが今年AIエージェント「ミューズ」の投入を遅らせセキュリティー強化を図った例を挙げた。
アモデイ氏はAIが自らを改良する再帰的自己改善への懸念から業界全体での減速を求めたが、ザッカーバーグ氏はメタがすでに大部分のコンピューティング資源を、自己改良AIシステムの追求ではなくユーザーのニーズに応える製品開発に振り向けていると説明した。
また、自社のAI部門はすでに複数の分野で独立した評価者を起用しているとし、これが「業界のベストプラクティス」で「他の機関も同じようにやればよいだけだ」と述べた。