[上海 16日 ロイター] - 中国の投資家が海外資産、特に米国株ファンドへの投資を急拡大させている。当局が対外投資枠を引き上げたことから、国内利回りが底値圏にある中で積み上がっていた需要が解き放たれた形だ。
中国はネット証券を通じた違法な海外投資を取り締まる一方、海外市場への公式ルートは拡大している。
中国国家外貨管理局は先月、適格国内機関投資家(QDII)制度の投資枠残高を68億ドル引き上げ、過去最高の1830億ドルとした。米国株に投資するファンドが、そのわずか数日後に資金流入の抑制に動いたことは、中国の投資家が米国株へのエクスポージャー獲得に殺到している実態を浮き彫りにした。
米ナスダック100指数に連動するあるQDIIファンドは、9月9日に1日当たりの資金流入上限を10元から5000元に引き上げた。ところがその翌日には、運用会社の万家基金管理が個人投資家1人当たりの流入額を1日100元へと再び引き下げた。
こうした動きは、資本流出を食い止める上で中国政府が抱える課題の大きさを浮き彫りにしている。国内経済への信頼は依然として脆弱で、中国10年国債利回りは米国債利回りを3%ポイント超下回っている。