<為替> ドルが主要通貨に対して小幅高となった。原油価格の急騰を背景に米国債利回りが上昇したほか、米連邦準備理事会(FRB)が週内の会合で利上げに踏み切るとの観測が強まった。 中東情勢の緊迫化を受け、原油先物は4カ月ぶり高値圏で推移。米10年債利回りは一時、2007年以来の高水準を付けた。 CMEのフェドウォッチによると、市場が織り込む16─17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率は95%に達した。 マネックスUSAのトレーディング部門シニアディレクター、フアン・ペレス氏は、利上げが想定される中でも、投資家は「予想外の展開に備える必要がある。現在はボラティリティーの高い局面だ」と指摘。ウォーシュFRB議長がフォワードガイダンスに否定的な立場を取っていることを踏まえると、金利据え置きの可能性も排除できないとの見方を示した。 同氏はさらに、FRBが利上げに動いてもドルにとっての好材料の多くはすでに織り込み済みの可能性があるため、会合後の記者会見で示されるシグナルが為替相場の方向性を左右すると述べた。 終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.15%高の99.631と、約2週間ぶりの高水準を付けた。 株価下落を背景にリスク回避姿勢が強まったことも、ドルを支えた。 ドル/円は0.5%高。円は一時154円台に下落した。 OCBCグループ・リサーチのアナリストは、日銀の9月会合について「25ベーシスポイント(bp)の利上げを予想している」とし、「2027年には2回の25bp利上げを見込む。9月利上げ後も日銀がタカ派姿勢を維持すれば、追加利上げのペースは前倒しされる可能性がある」との見方を示した。 ユーロ/ドルは0.1%安の1.1541ドル。 ポンド/ドルは0.2%安の1.3477ドル。イングランド銀行(英中銀)は17日に金融政策決定会合を開く。市場では据え置き観測が優勢となっている。 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインが5%下落し、7万5320ドルを付けた。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 米長期金利の指標となる10年債利回りが再び5%台に乗せ、2007年7月以来の高水準を付けた。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ圧力を抑制するため一連の利上げに踏み切る可能性があるとの見方が広がる中、国債利回りの上昇が続いている。 10年債利回りは一時5.041%まで上昇し、07年7月19日以来の水準を更新した。終盤の取引では4.3ベーシスポイント(bp)上昇の5.004%。過去7営業日のうち6日上昇した。 30年債利回りは一時5.401%と、07年6月13日以来の高水準を更新。終盤の取引では4.2bp上昇の5.37%。 原油高による物価圧力を受け各国・地域の中央銀行が利上げに動かざるを得ないとの観測を背景に、債券利回りは世界的に上昇。 ブリン・マウアー・トラストの債券担当ディレクター、ジム・バーンズ氏は「これまで発表された物価指標のほか、国外の地政学的な出来事、内外の財政を巡る動きなど、あらゆる材料が同じ方向を示しており、利回り上昇を和らげる要因は全く見当たらない」とし、「どの材料も利回りを押し上げる内容ばかりで、債券利回りの現在の上昇基調を反転させるきっかけは見当たらない」と述べた。 FRBによる利上げ観測はここ数週間で着実に強まっており、CMEフェドウオッチによると、15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で少なくとも0.25%ポイントの利上げが決定される確率は92.3%。1週間前は59.4%、1カ月前は33.1%だった。 さらに市場では現在、向こう1年で合計約1%ポイントの利上げが決定されるとの見通しが織り込まれている。バンク・オブ・アメリカの米国担当エコノミスト、アディティヤ・バベ氏は、FRBが迅速に行動すればインフレが抑制されるほか、長期債を中心とする利回りの上昇を抑えることができる可能性が高まると指摘。年内に合計0.75%ポイントの利上げが実施されるとの見方を変えていないとした。 モルガン・スタンレーのチーフ米国担当エコノミスト、マイケル・ゲイペン氏は、今回9月のFOMCと12月のFOMCでそれぞれ0.25%ポイントの利上げが決定されるとの予想を示している。 FRBの金利見通しを敏感に反映しやすい2年債利回りは一時4.688%に上昇し、24年7月5日以来の水準を更新。終盤の取引では3.3bp上昇の4.667%。 2年債と10年債の利回り格差は33.5bp。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 続落して取引を終えた。米国債利回りの上昇、債務問題への懸念の高まり、原油価格の高騰が重なり、買いが手控えられた。 主要株価3指数はいずれも前日の下げ幅を拡大した。幅広い分野でリスク回避の動きが強まり、エネルギーを除くほぼ全てのセクターが売られた。 チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は「燃料、特にディーゼルの値上がり、明日の利上げがほぼ確実な見通し、人工知能(AI)関連分野の減速懸念を踏まえると、これらの一部が解消するまで、積極的に相場に手を出す理由がどこにあるのか」と述べた。 連邦準備理事会(FRB)は15─16日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を決定する。最近の経済指標が労働市場の底堅さを示す一方で、戦争に伴うエネルギー価格の上昇圧力がより広範で構造的なインフレへと変質しつつあり、FRBは0.25%ポイントの利上げを実施すると見込まれている。 マーフィー・アンド・シルベストのシニアウェルスアドバイザー兼市場ストラテジスト、ポール・ノルテ氏は「今回は1回限りではなく、一連の利上げになる可能性が高い」と指摘。「原油価格次第だ。原油こそがインフレの真の源であり、市場の他の部分にも浸透し始めている」と述べた。 利上げ観測が強まる中、世界的に債券利回りが再び上昇し、米長期金利の指標となる10年債利回りは再び5%台に乗せ、2007年7月以来の高水準を付けた。nL6N45719Y 金利上昇は、AIに巨額の投資を行っている企業を含め、多額の債務を抱える借り手を圧迫している。 今年の株式市場全体の上昇をけん引してきたフィラデルフィア半導体指数は、14日の急落から大きくは回復できず、わずか0.4%高にとどまった。 S&P500の主要11業種のうち、一般消費財の下落率が最大となる一方、エネルギーは原油高を支えに2.3%上昇した。 ビットコインの軟調地合いに加え、米上院が包括的な暗号資産(仮想通貨)関連法案の審議入りを否決したことがデジタル資産関連企業への打撃となった。暗号資産関連のコインベースとストラテジーはそれぞれ10.1%、5.4%下落した。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 米ドル高と米国債利回りの上昇を背景に、金相場は下落した。原油価格の上昇がインフレ懸念を強め、米連邦準備理事会(FRB)が今週利上げに踏み切るとの観測が強まった。
スポット金は午後1時45分(米東部時間、日本時間午前2時45分)時点で0.1%安の1オンス=4293.29ドルとなり、前日は8月7日以来の安値を付けた。米金先物の清算値は0.4%安の4332.80ドルだった。
ストーンXのシニアマーケットストラテジスト、ダニエル・パビロニス氏は「エネルギー価格の上昇はインフレを加速させ、さらなる利上げにつながる可能性がある。これは金にとってはマイナス材料だ」と指摘した。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 原油先物は3ドル上昇して取引を終えた。海運業界関係者によると、サウジアラビアの紅海沿岸ヤンブー港で原油の積み込みが停止されたほか、サウジ政府が欧州の顧客向けの一部積み荷の引き渡しを取り消したことを背景に、重要な原油輸出ルートの混乱が数週間続くとの懸念が一段と強まった。 サウジの供給問題が拡大しているとの懸念から、投資家が代替として米国産原油に殺到したため、米WTI先物の上昇幅は北海ブレントを上回った。 海運業界関係筋は15日、サウジの西岸、紅海に面したヤンブー港で原油積み込みが停止したことをロイターに明らかにした。これに先立ち、サウジ政府が欧州の顧客に対し、9月下旬の原油積み荷の一部を取り消すと通知したと関係筋が伝えていた。 リポウ・オイル・アソシエーツのアンディ・リポウ氏は、サウジの欧州向け原油出荷の一部が取り消されたことで、欧州の製油業者が米国産原油に切り替えるとの見方が強まり、これがブレントに対するWTIの上昇に寄与したと述べた。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 155.08/155.
11
始値 154.83
高値 155.20
安値 154.71
ユーロ/ドル NY終値 1.1543/1.15
45
始値 1.1534
高値 1.1551
安値 1.1535
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 96*12.0 5.3695
0 %
前営業日終値 96*31.0 5.3280
0 %
10年債(指標銘柄) 17時05分 97*01.5 5.0060
0 %
前営業日終値 97*12.5 4.9610
0 %
5年債(指標銘柄) 17時05分 97*31.5 4.8368
0 %
前営業日終値 98*06.2 4.7880
5 %
2年債(指標銘柄) 17時05分 98*31.6 4.6712
3 %
前営業日終値 99*01.7 4.6340
5 %
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 52093.11 -328.09 -0.63
前営業日終値 52421.20
ナスダック総合 25981.57 -204.84 -0.78
前営業日終値 26186.41
S&P総合500種 7585.73 -34.25 -0.45
前営業日終値 7619.98
COMEX金 12月限 4332.8 ‐19.1
前営業日終値 4351.9
COMEX銀 12月限 6385.6 ‐28.2
前営業日終値 6413.8
北海ブレント 11月限 108.75 +3.07
前営業日終値 105.68
米WTI先物 10月限 105.83 +4.44
前営業日終値 101.39
CRB商品指数 429.1172 +5.2434
前営業日終値 423.8738