Jacob Bogage

[ワシントン 15日 ロイター] - 米議会の超党派機関、議会予算局(CBO)は15日、米国のイランに対する軍事攻撃の費用が開始から約6カ月となる8月1日までに380億ドルに達し、今後も月30億ドル程度のペースで増加するとする報告書を公表した。

CBOによると戦費の大部分は弾薬備蓄の急速な取り崩しによるもので、ヘグセス国防長官が7月21日の上院公聴会で示した375億ドルとほぼ一致。CBOはイランに対する軍事攻撃に伴う影響で2027年の1─3月の米国のインフレ率は0.5%ポイント押し上げられると試算している。

CBOはまた、迎撃ミサイルなどの重要な弾薬の不足により、中国と台湾を巡る有事が発生した場合、国防総省の対応能力が損なわれる恐れがあると指摘した。

今回の報告には、ホルムズ海峡での商船に対する最近の攻撃のほか、中東地域の米軍施設への攻撃に伴う費用などは含まれていない。戦費調達に伴う借り入れコストも考慮されておらず、これを含めれば総費用はさらに数百億ドル膨らむ可能性があるとしている。

ホワイトハウスのケリー報道官は、トランプ大統領が決定した対イラン軍事攻撃について、イランが米国の要員や利益に危害を加えるのを防ぐための「断固とした行動」と指摘。「米軍は最高司令官である大統領のあらゆる戦略目標を達成するために十分な弾薬や兵器、備蓄を保有している」と述べた。

国防総省のパーネル首席報道官もCBOが示した弾薬不足に異議を唱え、「攻撃を実施するために必要な能力は全て備えている」と語った。

CBOは今回の調査を下院予算委員会の筆頭民主党議員であるブレンダン・ボイル議員(ペンシルベニア州)の要請を受けて実施した。国防総省は調査に協力しなかったという。

ロイターの調べによると、ピーク時に10万人超の地上部隊が投入され、8年間に及んだイラク戦争の費用は2兆ドルに上った。また、ブラウン大学の「戦争のコスト(Costs of War)」プロジェクトによると、ピーク時に10万人を超える兵士が投入された20年に及ぶアフガニスタン派兵の費用は2兆3000億ドルだった。

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