Andy Bruce William Schomberg
[ロンドン 15日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が15日発表した労働市場統計によると、求人件数は4年ぶりの低水準に落ち込み、賃金の伸び率は横ばいとなった。英労働市場が依然低調なことを示す結果となった。
5─7月の平均賃金(ボーナスを除く)は前年同期比3.5%増と、ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。
6─8月の求人件数は70万2000件と、5─7月の70万6000件から減少し、2021年2─4月以来の低水準となった。ONSによると、小規模企業が雇用コストの高さを指摘した。
5─7月の失業率は4.9%と横ばいだった。
統計発表後、ポンドは対ドルで小幅に下落した。
アナリストらによると、16日発表の物価統計に大きなサプライズがなければ、今回の統計を受けてイングランド銀行(英中央銀行)は17日に金利を据え置く見通しだ。
ベレンベルクの英国担当シニアエコノミスト、アンドルー・ウィシャート氏は「前回2022年のエネルギー価格ショックと比べて労働市場は大幅に緩んでおり、物価と賃金が再びスパイラル的に上昇する可能性は極めて低い」と述べた。
「しかしエネルギー価格が下がらなければ、高インフレが長期化するリスクに備え、中銀は11月に利上げする方針を示すと予想している」と語った。
国内のインフレ圧力を測る重要な指標である民間部門のボーナスを除く賃金は、5─7月に前年比2.9%増と、20年8─10月以来の低い伸びとなった。
ボーナスを含む賃金の伸び率は前年比3.9%と、4─6月の4.2%から鈍化した。
マクファデン雇用・年金相は、ONSの統計は労働市場の底堅さを示していると述べた。