Simon Johnson Marie Mannes
[ストックホルム 14日 ロイター] - 北欧スウェーデンで13日に実施された総選挙で、中道左派の野党陣営が政権を奪還する可能性が高まった。反移民を掲げる極右勢力の影響力が後退する結果になるとみられているが、かつてのような寛容な移民政策への回帰にはつながらない公算が大きい。
選挙管理当局によると、マグダレナ・アンデション氏率いる中道左派「社会民主労働党」を中心とする野党陣営が定数349の議会で176議席を獲得する見通し。クリステション首相率いる中道右派与党陣営は173議席にとどまる見込みで、野党陣営は3議席の僅差でリードしている。
欧州各国で右傾化が進む流れとは対照的に、スウェーデンでは反移民を掲げる極右のスウェーデン民主党が後退。ただ中道左派政権が誕生した場合でも、移民の受け入れ規模や犯罪問題に対する有権者の懸念が根強いため、移民政策は過去数十年間のような門戸開放型の政策に戻ることはないとアナリストは指摘している。ミッドスウェーデン大学の政治学者ニクラス・ボーリン氏は「厳格な移民政策への大きな流れは基本的に今後も変わらない」と述べた。
また、中道左派政権が発足した場合でも、親欧米・親ウクライナ路線は維持されるとみられている。