2001年9月11日の米同時多発テロに関連して、現場にいた何千人もの人たちが25年たった今もなお、有害物質を吸い込んだことによる長期的な健康被害に苦しんでいる実態が、アメリカ疾病対策センター(CDC)の調査で明らかになった。
旅客機が突っ込んだワールドトレードセンター(WTC)の崩壊に伴い、マンハッタン南部は膨大な量の有害な粉塵に覆われた。CDCの研究チームがこの粉塵による健康被害について検証した結果、汚染物質にさらされた人の多くががんや呼吸器疾患、胃食道逆流症、精神疾患など複数の疾患にかかっていることが分かった。
この研究結果は9月10日の医学誌JAMAに掲載された。
健康被害は何年もたってから表面化するケースも多く、「9.11当事者の健康ニーズの変化に応じた継続的な臨床経過観察と研究の重要性が裏付けられた」と研究チームは指摘する。
WTC健康プログラムがこのほど公表したデータによると、9.11関連の疾患を原因とする死者は9400人を超えている。9.11同時テロの際は、旅客機の乗客や市民、救助隊員や警官なども含めて計2977人が命を落とした。内訳はマンハッタンの死者が2753人、国防総省で184人、ペンシルベニア州シャンクスビルに墜落したユナイテッド航空93便の乗客乗員40人だった。
WTC健康プログラムのデータでは、約5万7000人のがんの症例が認定されていることも明らかになった。
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