Kevin Yao Shi Bu

[北京 14日 ロイター] - 中国の8月の新規人民元建て銀行融資は過去最大の減少だった7月のからプラスに転じたが、アナリスト予想を大きく下回った。家計と企業部門の需要低迷が信用の伸びを引き続き圧迫している。

中国人民銀行(中央銀行)の14日発表したデータを基にロイターが算出したところ、8月の新規融資は600億元(89億5000万ドル)で7月の3400億元減から回復した。

ロイターがまとめたアナリスト予想は4000億元への回復が見込まれていた。前年同月は5900億元だった。

キャピタル・エコノミクスはリポートで、低調な信用統計は家計借り入れの弱さが続いていることを反映しており家計向け融資は6カ月連続で減少したが、短期的な利下げの可能性は依然として低いと指摘。「不動産危機以降の住宅ローン需要の長期にわたる低迷も一因だが、債務を伴う消費に対する家計の意欲低迷が続いていることが主因だ」と分析した。

1─8月の新規融資は合計10兆4400億元と、前年同期の13兆4600億元から減少し、需要の弱さが浮き彫りとなった。

8月の人民元建て融資残高は前年比4.9%増と、7月の5.1%増から鈍化し、統計開始以来最も低い伸びとなった。

ロイターの算出によると、住宅ローンを含む家計向け融資は8月に2029億元減少した。7月は4603億元の減少だった。企業向け融資は8月に2600億元増加し、7月の1300億元減から回復した。

中国当局は伝統的な銀行融資にとどまらず、株式・債券市場を含む資金調達手段の拡充を図っているが、融資需要の低迷は根強く経済への重しとなっている。

消費と投資の下支えへ政府は最近、中小民間企業と個人消費者向けの融資金利補助を拡大、国有金融機関8行に対し中核的自己資本の増強と融資維持のため540億ドルを注入すると発表した。

政策当局は先月、不動産セクター安定化に向けた新たな措置も導入した。開発業者への融資支援強化や、住宅購入者の返済負担軽減へ住宅ローン最長期間の30年から40年への延長などが含まれる。ただ、住宅需要のより広範な回復についてアナリストは依然慎重な見方を崩していない。

キャピタル・エコノミクスは2027年末までに約30ベーシスポイント(bp)の利下げを引き続き予想しているが、原油価格の上昇と財政支出加速の見通しにより、短期的な金融緩和の可能性は低下しているとの見方を示した。

中銀によると8月の広義マネーサプライ(M2)は前年比7.5%増と17カ月ぶりの低水準で、アナリスト予想の7.6%増を下回った。7月は7.7%増だった。

マネーサプライ(M1)は前年比4.1%増で、7月の4.0%増から加速した。

信用と流動性を示す広範な指標である社会融資総量残高は前年7.2%増と、7月の7.4%増から鈍化した。政府債発行が加速すれば社会融資は押し上げられる傾向にある。

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