[キーウ 14日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、クラウチェンコ検事総長の解任を速やかに支持するよう議会に求めた。一連の汚職捜査を巡り当局間の対立が激化している。

クラウチェンコ氏は先週、汚職捜査が検察当局に及んだことを受け、辞意を表明した。本人は訴追されておらず、いずれの捜査でも容疑者とされていないが、部下の1人が詐欺組織の運営に関与したと反汚職当局が指摘していた。

ウクライナの反汚職機関と他の法執行機関の緊張関係は、過去1年にわたり続いている。クラウチェンコ氏は14日、検察を捜査している国家汚職対策局(NABU)のクリボノス局長に対する「容疑通知書」に署名したと明らかにした。

クラウチェンコ氏は、クリボノス氏が「極めて多額の不正な利益」を得るため公文書を偽造したと主張。「裁判で法的責任を免れる」ため、架空の養子縁組を行ったとも非難した。

NABUと、もう一つの反汚職機関である特別汚職対策検察庁(SAPO)は、クラウチェンコ氏の声明について「独立した反汚職機関に対する組織的な攻撃」の一環だと反発した。声明で示された疑惑を否定し、クリボノス氏は正式には訴追されていないと説明した。

クラウチェンコ氏は昨年、NABUとSAPOの独立性を後退させる動きに加わったとして反対派から批判を受けたが、関与を否定している。

ウクライナの法律では、検事総長の解任には議会の承認が必要で、ゼレンスキー氏が議会に正式に要請する必要がある。複数の議員によると、議会は15日に採決する見通し。

ゼレンスキー氏はメッセージアプリ「テレグラム」に「検事総長に残された道は解任しかない。本人にもそう伝えた」と投稿した。

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