[10日 ロイター] - 米アルミニウム大手アルコアのモリー・ビアマン最高財務責任者(CFO)は10日、米国でアルミニウムに支払われている高額な上乗せ金(プレミアム)は、米政府がカナダから輸入する金属に対する関税を半減しても他国からの輸入が必要となるため、大幅に下がることはないとの見方を示した。ニューヨークで開催されたジェフリーズの会議で発言した。

ロンドン金属取引所(LME)の指標価格に加えて支払う現物アルミの価格である中西部プレミアムは1ポンド当たり1.09ドルと高水準にあるが、カナダ産アルミに対する輸入関税が半減される可能性への期待から6月の最高値1.19ドルからは下落している。

ビアマン氏は、米国は約400万トンのアルミを輸入する必要があり、うちカナダの供給量は300万トンにとどまると指摘。100万トンを輸入する必要があるため、カナダとの間で有利な関税率が適用されても中西部プレミアムが大幅に下落することはないと説明した。

同氏は、日本、韓国、欧州などの他の貿易相手国に対して関税の軽減や適用除外が実施され、残りの100万トンが賄われた場合には、関税によるメリットが実質的に消滅し、それに応じて中西部プレミアムが縮小すると見込まれると説明した。

ビアマン氏によると、アルコアはカナダで年間約90万トンのアルミを生産し、その大半を米国に輸入するために10億ドル超の関税を支払っている。一方、中西部プレミアムでその分を完全に回収できるだけでなく、供給量のひっ迫による利益も生み出している。

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