自動運転トラックと道路照明設備の協調を検証
「今後は、照明とセンサなどを組み合わせることで、道路照明をただ単に道路を照らす照明設備から、自動運転時代の安全な輸送や移動を支えるデジタルインフラへと進化させたい」と、濱野氏は話す。
そうした構想のもと今年1月に行われた実証実験では、自動運転トラックによる幹線輸送の実現を目指す株式会社T2をパートナーに、低位置照明を起点に道路側から自動運転を支援する“路車協調システム”の可能性が検証された。

2026年1月に行われた共同実証の様子。実証は日本自動車研究所(JARI)の城里テストセンターにて実施された
株式会社T2では現在、高速道路を中心とした限定領域でレベル2の自動運転トラックの開発を進めている。2026年3月には、関東・関西間の約500キロメートルにわたる高速道路本線での、人によるハンドル操作を一切行わない自動運転での走破を実現。
「2027年度以降には、ドライバーが乗車しないレベル4の自動運転を高速道路で行い、高速道路前後の一般道ではドライバーが運転を担う拠点間輸送を実現する構想を描いています。さらにその後は九州などにも展開し、2030年代までの2000台の自動運転トラックの運行を目指します」

自社の自動運転トラックの説明を行う岩井氏。市販車をベースに、取り付けられたカメラやLiDARなど25個のセンサによって周辺の状況などを検知、ソフトウェアによる判断やテクノロジーによる制御で、自動運転を実現する
そう話すのは、同社事業開発本部ソリューション企画部長の岩井博史氏。岩井氏は、「昼夜問わず多くの自動運転車両が走行するそうした未来において、不可欠となるのが道路側との協調。当社が培ってきた自動運転の技術に、照明設備をはじめとするパナソニック様の豊富な技術力を掛け合わせることで、自動運転トラックのさらなる安全性や社会受容性の向上につなげることができる」と、今回の取り組みへの期待を語った。