Rajesh Kumar Singh Shivansh Tiwary
[8日 ロイター] - 米航空機エンジン大手GEエアロスペースは8日、鋳造部品メーカーのコンソリデーテッド・プレシジョン・プロダクツ(CPP)を117億5000万ドルで買収すると発表した。生産能力の拡大を急ぐ中、エンジン関連サプライチェーン(供給網)の重要な部分を社内に取り込む。
今回の買収はサプライチェーンの制約に直接対処することが目的。GEエアロスペースは今後10年にわたる膨大な受注残を抱えており、既に受注済みの需要を満たすために十分な生産能力の確保を目指している。
ラリー・カルプ最高経営責任者(CEO)は「民間用エンジン、アフターマーケット、防衛の各分野で同時に高まる需要を支えるために不可欠な鋳造能力への投資が必要だ」と述べた。
CPPは溶融材料を型に流し込んで製造する複雑な金属部品である精密砂型鋳造の世界大手の一角を占める。GEの航空機エンジン「リープ」および「GEnx」の主要サプライヤーで、現行世代の主要商用機のほぼ全てに部品を供給して、売上高の約70%を商用および防衛用エンジンが占める。
GEはCPPが2027年に約20億ドルの売上高を生み出すと見込むとともに、エアフォイル(翼型部品)の需要が30年までに26年比30%超増加すると予想する。エアフォイルにはエンジンの最も高温となる部分で動作するタービンブレードやベーンが含まれる。
GEは、工場の歩留まりと機械稼働率を向上させると同時に、スクラップや手直しを削減することでCPPの生産量を増加させることを想定。またエアフォイルの設計と製造を密接に連携させることで、開発期間の短縮と新部品の生産拡大の円滑化を期待している。
この買収においてCPPの評価額は27年予想コア利益の約26倍となるが、GEが期待する統合シナジー効果を加味すると、約18倍の水準まで下がる。
GEは買収資金のうち70億ドルを現金で、残りを新規借入で賄う。買収手続きは27年下半期に完了する見通しだ。