[9日 ロイター] - ベセント米財務長官は8日、米国による7月末の円買い介入に言及し、日本政府と日銀が先行き何をするかについて「深く理解していた」と語った。ベセント氏はテキサス州にあるサザンメソジスト大学ビジネススクールで開かれたイベントに登壇し、財務長官として「非対称的な情報」を持っていると述べた。
ベセント氏は外国への介入について「『財務長官がリスクを取っている』と人々は心配するが、それは事実ではない。私は非対称的な情報を持っている。体制側の人間だからだ」と説明。 「日本円に介入した際も日銀がこの先何をするか、日本の当局者が何をするか、かなり深く理解していた」と語り、「お望みならば私が間違っている方に賭けてもいい」と自信を示した。
同氏はさらに、米国の資金力を外交政策の手段として活用し、海外の金融・政治情勢の中で米同盟国の利益を前進させるべきとの考えを示した。
「米国のバランスシートを外交政策に活用できると考えている。われわれには外交政策上の目標があり、それは西半球で同盟国を作ることだ」とし、「アルゼンチンはその筆頭で、ミレイ政権は健全な政策を取っているというのが私の考えだった」と述べた。
米国は昨年、アルゼンチンに大規模な経済支援策を提供した。通貨ペソの安定のほか、アルゼンチンの中間選挙を前にミレイ大統領の政権基盤強化を支援する狙いがあった。
ベセント氏の発言は、外国の政治・経済情勢に影響を及ぼすために米国の金融資源を用いるトランプ政権の姿勢を公然と認めたものだ。