[ニューヨーク 8日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、円が対ドルで7カ月ぶり高値付近で推移した。ドルは主要通貨に対して概ね横ばい。原油価格の再上昇と米国債利回りの上昇を受け、投資家は慎重姿勢を維持した。
日銀の利上げペース加速への期待や、日本の投資家による海外資金の還流(リパトリエーション)観測、キャリートレードの巻き戻しなどを背景に、円は先週以降、約5%上昇している。アジア時間の取引で、円は一時1ドル=152.89円まで上昇し、日本政府・日銀が7月に実施した円買い介入時の水準を上回り、2月以来の高値を付けた。その後は上げ幅を縮小し、直近では0.03%高の153.81円で推移している。
バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「先週見られた強力なショートスクイーズが継続しているようだ」と指摘。「今のところ、政府による介入の兆候はほとんど見られない。円がキャリートレードの調達通貨として使われてきた中で、市場の調整という側面が強いようだ」とし、「その大幅な巻き戻しが起きている」と述べた。
片山さつき財務相は8日の閣議後会見で、為替対応を巡り「秩序ある為替相場の維持に努めていく」と述べた。7月末の日米協調介入以降、「われわれの対応方針は一切変わっていない」との考えも示した。
ユーロは対円で1ユーロ=178.83円と、9カ月ぶり安値付近で推移した。
市場はまた、今週発表される一連の米経済指標にも注目。9月15─16日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、11日には消費者物価指数(CPI)、10日には生産者物価指数(PPI)が発表される。
トレーダーは、4日発表された8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回ったことを受け、今月のFRBによる利上げ確率を約60%と織り込んでいる。
主要通貨に対するドル指数は横ばいの98.81。
カナダドルは対米ドルで0.23%高の1米ドル=1.378カナダドルとなった。カナダ政府は8日、トランプ米政権がカナダ製品に追加関税を発動したことを受けた報復関税に踏み切り、18カ月続いている貿易戦争が一段と激化した。
ドル/円 NY終値 153.96/154.01
始値 154.24
高値 154.41
安値 153.58
ユーロ/ドル NY終値 1.1623/1.1627
始値 1.1612
高値 1.1634
安値 1.1609