[キーウ 30日 ロイター] - ウクライナのフマラ新国防相は30日に公表した記者団向けのコメントで、ロシアとの戦争の今後の進め方について友好国に「明確なビジョン」を示すと述べた。また、約270億ドルの軍事予算不足を補うため、欧州連合(EU)からの融資の一部を前倒しで受け取りたいとの意向も表明した。
フマラ氏は「ウクライナはパートナー国に対し、明確なビジョンと明確な計画を提示する。軍がどのような任務を担い、そのためにどのようなプロジェクトが必要で、どのような成果を、どの期限までに達成しなければならないのかを示す」と説明した。
EUが2027年までに拠出を約束している総額900億ユーロの資金供与については、来年予定されている450億ユーロの一部を前倒しで受け取ることを目指すほか、同盟国に対して拠出額の増額を働きかけ、さらに、これまで支援を行っていない新たな国々にも支援を求める考えを示した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は先週、今年上半期の支出が予想を上回ったと明らかにしていた。
ゼレンスキー氏は先月、フェドロフ国防相を更迭したが、この決定は戦時中としては異例の抗議活動を招いた。その後、ゼレンスキー氏は不人気だった軍トップを更迭し、ドラパティ氏を後任の統合軍司令官に任命した。
フマラ氏は、ドラパティ氏とは「共通のビジョン」を共有していると述べた。また、「何を変える必要があるのかを最もよく理解しているのは、現場にいる兵士たちだ」と述べ、前線の兵士や指揮官の意見に耳を傾ける姿勢を示した。