Jekaterina Golubkova
[31日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は31日に掲載された論文で、北極圏における北大西洋条約機構(NATO)の活動を安全保障上の直接的な脅威と見なしていると述べた。ロシアのウクライナ侵攻を受け、NATO加盟国は同地域での存在感を強めている。
ロシアとの緊張やグリーンランド取得に意欲を示すトランプ米大統領の動きを背景に、NATOは今年2月、北極圏における存在感を強化するため「アークティック・セントリー」と呼ぶ警戒・監視活動を開始した。
ロシアは核搭載潜水艦を含む艦隊を北極圏に配備しており、同地域を自国の勢力圏と見なしている。アジア諸国と結ぶ航路の開発も進めている。
ロシアはこれまでもアークティック・セントリーに抗議してきた。ラブロフ氏は外務省が掲載した論文で、同地域におけるNATOの軍事演習を「攻撃的」と見なしていると述べた。
「極北におけるこうした軍事活動はロシアの安全保障に直接的な脅威をもたらす。壊滅的な結果をもたらしかねない武力衝突を引き起こす事案のリスクが高まっている」とした。
ロシアは北極圏で最大規模の軍事的プレゼンスと最も広範な軍事インフラを有しており、近年は中国も、主にロシアと連携する形で同地域での活動を活発化させている。
ロシアの隣国ノルウェーは今月、北極圏に司令部を置く新設の軍旅団を拡大した。