David Shepardson
[ワシントン 27日 ロイター] - 米国家運輸安全委員会(NTSB)は27日、トランプ米大統領を乗せた軍用ヘリコプター「マリーンワン」が今月4日に旅客機に異常接近した件について、ヘリの乗員が離陸前に航空管制官と連絡を取れなかったことを明らかにした。
ヘリが接近したのは、首都ワシントン近郊のレーガン・ナショナル空港を離陸した旅客機。通常マリーンワンが近くにいる際には民間機の運航が停止されることから、なぜ離陸が許可されたのか疑問が生じていた。
NTSBによると、マリーンワンの乗員は少なくとも2回、規定で義務付けられている離陸3分前の通告を管制官に行おうとしたが、通信上の問題によって妨げられた。また、アナコスティア・ボーリング統合基地のヘリ施設を通じて管制官に連絡を取ろうとしたものの、これも成功しなかった。
連邦航空局(FAA)のブライアン・ベッドフォード長官は25日、この事態を受けてアンテナの移設と手続き変更を実施したと述べた。NTSBによれば、移設後に実施した点検では通信上の問題は確認されていない。
NTSBはまた、これ以前にも通信上の問題が発生していたことを明らかにした。7月30日には、マリーンワンの乗員と航空管制担当者が会合を開き、離陸3分前の通告を受け取れていないとの報告が最近寄せられていることへの懸念を協議したという。