Pranav Mathur David French
[27日 ロイター] - 先端材料を手がける米ソルスティス・アドバンスト・マテリアルズと特殊化学薬品メーカーの米エレメント・ソリューションズは27日、145億ドル規模の合併計画を撤回することで合意したと発表した。両社の株主から、それぞれが独立を維持し、現在の事業戦略を継続することを望む意見が寄せられたためだ。両社とも違約金などの支払いは発生しない。
ソルスティスは米重工大手ハネウェルからのスピンオフ完了からわずか10カ月後の今年7月初め、エレメントとの合併案を公表。人工知能(AI)インフラの整備拡大を支える半導体需要が急増する中、両社の統合により半導体製造向け化学製品の有力サプライヤーが誕生すると期待されていた。
ソルスティスのラジーブ・ゴータム会長は「エレメントとの合意に関して株主から寄せられた意見を尊重する。株主からは当社に対して、独立企業としてのソルスティスの戦略や成長軌道への期待が伝えられた」と述べた。
ソルスティスは、取締役会が同社にとって初となる、最大5億ドルの自社株買い計画を承認したことも明らかにした。また最近引き上げた業績見通しを改めて維持。力強いキャッシュフローと財務基盤が、自律的成長に向けた投資や株主還元を支えるとの見方を示した。
時間外取引でソルスティスの株価は15%急騰し、エレメントの株価も4%上昇した。