Dominique Vidalon Emma Rumney
[パリ/ロンドン 27日 ロイター] - 仏蒸留酒大手ペルノ・リカールが27日発表した2026年度(26年6月期)決算は、買収などの影響を除外したオーガニック売上高が3.9%減少し、会社が集計したコンセンサス予想(3.7%減)以上の落ち込みとなった。中国と米国の不振が響いた。2029年までの長期増収率は、3─6%の予想レンジの下限になると予想した。
同社は今年、ウイスキー「ジャックダニエル」を手がける米ブラウン・フォーマンと経営統合に向け協議したが、条件が合わず協議を打ち切った。
アレクサンドル・リカール最高経営責任者(CEO)は、ロイターのインタビューで最大の市場である米国について、向こう3年、成長の可能性はほとんどなく、グループ全体の業績の重しになると述べた。ただ、幅広い地域展開が業績を下支えするはずだとも述べた。
26年度の米国と中国の売上高は、それぞれ14%、19%減少した。
7月1日に始まった今27年度の見通しも厳しい。第1・四半期(7─9月)は米国と中国の厳しい状況が続き、本業の純売上高はおおむね横ばいと予想した。
6月30日に終了した通期(26年度)の米国と中国の売上高は、それぞれ14%、19%減少した。
リカール氏の米国事業に関するコメントについて、バーンスタインのアナリスト、トレバー・スターリング氏は、同業の英ディアジオが今月、米国市場が向こう3年間マイナス成長が続くとの見込みを示していたため、予想通りだったと述べた。
蒸留酒メーカー各社は複数年にわたって販売不振に陥っており、経営陣の交代や資産売却、コスト削減を余儀なくされている。
リカール氏によると、ペルノは10億ユーロ(12億ドル)の再編計画を予定より1年早く完了させる見通しで、24年度以降に約3600人の人員削減を実施した。
また中国を抜き、ペルノにとって第2位の市場となったインド事業の新規株式公開(IPO)について協議しており、すでに準備段階に入っていると明らかにした。