[24日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズ・レーティングスは24日、パキスタンのソブリン信用格付けを「Caa1」から「B3」へ1段階引き上げた。ともに投機的等級の格付けで、見通しを「安定的」に据え置いた。
引き上げ理由を、ガバナンスが改善したことに加え、「対外的な脆弱性のリスク」が緩和したと判断したためだと説明。ムーディーズは「持続的なマクロ経済の安定に支えられ、最近改善したパキスタンの債務返済能力は持続的になると予想している」とコメントした。一方、依然として多額の外貨調達ニーズがあることを踏まえると、対外債務はショックに対して脆弱なままだと警告した。
格付け会社S&Pグローバルも7月、パキスタンの長期信用格付けを「Bマイナス」から「B」へ1段階引き上げた。国際通貨基金(IMF)の拡大信用供与措置(EFF)プログラムに基づく改革を効果的に進めているとし、「制度的な安定性が強化された」と判断していた。
パキスタンはIMFのEFFプログラムで70億ドルの追加融資を獲得し、5月には気候変動や自然災害への対応力を高めるための13億2000万ドルの新規融資も調達した。
ロイターは7月、パキスタンが米国に対して100億ドル規模の為替安定化ファシリティーの設置を求めたことを関係筋の話に基いて報じた。合意に至った場合には外貨準備を強化し、多国間融資への依存度を低減できる。