[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場は、S&P総合500種とナスダック総合が反落。ハイテク株が売られ、下げを主導した。米国がこの日発表した新たな対イラン経済制裁に加え、週内に発表される半導体大手エヌビディアの決算やインフレ指標を見極めたいとの動きが広がった。
トランプ政権は24日、新たな対イラン経済制裁を発表し、イランとのビジネス関係を維持する国や団体に対する二次制裁の対象を拡大した。イランとの戦争が約6カ月に及ぶ中、同国への経済的圧力を強化する考えだ。
半導体株が売られ、フィラデルフィア半導体指数が下落。エヌビディアが2.9%安、マイクロン・テクノロジーが5.8%安、ブロードコムが2.6%安となり、S&P500情報技術指数を押し下げた。
人工知能(AI)データセンターに対する政治的な反発の高まりもハイテク株の地合いを圧迫した。
アクシオスが23日報じたところによると、テキサス州のアボット知事はデータセンター企業について「自ら墓穴を掘った」と述べ、地域社会の支持を得られず、反発を受けているのは当然だと指摘した。同知事は今月、州内の新規データセンタープロジェクトの承認を一時停止するよう当局に命じていた。
一方、金融株には買いが入り、JPモルガン・チェースが1.4%高、ビザが3%高でダウ工業株30種を下支えした。
米長期金利を巡る懸念を背景に、ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長が28日に行う講演に一段と関心が集まっている。
エヌビディアの四半期決算も重要な材料になる見込みで、成長鈍化の兆しが見られれば、割高感が意識されるバリュエーションへの懸念が再燃しかねない。
クエスター・キャピタル・パートナーズのリチャード・レイル最高投資責任者は「株式市場の片方の脚を安定させるにはエヌビディアの好決算が必要で、もう片方の脚を安定させるにはウォーシュ氏が金利について明確な見通しを示す必要がある」と述べた。
市場は26日発表の個人消費支出(PCE)統計も注視している。
トランプ米大統領は24日、カナダ産の自動車やトラック、自動車部品、鉄鋼に対する関税を2027年1月1日から50%に引き上げると表明した。
フォード・モーターは3.3%、ゼネラル・モーターズ(GM)は1.1%それぞれ下落。輸送大手JBハント・トランスポートも約5.7%下げた。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.08対1の比率で上回った。ナスダックでも1.5対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は143億6000万株。直近20営業日の平均は165億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 53417.16 +140.15 +0.26 53261.95 53508.18 53261.95
前営業日終値 53277.01
ナスダック総合 25980.19 -200.26 -0.77 26065.32 26109.96 25910.82
前営業日終値 26180.46
S&P総合500種 7652.86 -21.51 -0.28 7663.38 7670.30 7638.17
前営業日終値 7674.37
ダウ輸送株20種 21431.16 -139.10 -0.64
ダウ公共株15種 1089.29 +13.85 +1.29
フィラデルフィア半導 11423.17 -317.21 -2.70
体
VIX指数 15.85 +0.72 +4.76
S&P一般消費財 1939.10 +5.60 +0.29
S&P素材 673.96 +2.01 +0.30
S&P工業 1513.04 -10.57 -0.69
S&P主要消費財 957.80 +16.55 +1.76
S&P金融 966.97 +11.88 +1.24
S&P不動産 288.39 +1.68 +0.59
S&Pエネルギー 963.44 -7.34 -0.76
S&Pヘルスケア 2033.81 +0.44 +0.02
S&P通信サービス 455.95 +4.57 +1.01
S&P情報技術 6708.32 -108.17 -1.59
S&P公益事業 437.31 +4.50 +1.04
NYSE出来高 11.09億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 65380 - 60 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 65365 - 75 大阪比