真価は細部に
ただ見世物としての派手さを超え、本当に真価が問われるのは、ケーブルの角度がわずかにずれていたり、少しだけ手の届かない場所に物があったり、荷物が動いたり、段差を踏み外したりといった、現実世界の小さな不完全さにロボットが直面した時かもしれない。
こうした状況でロボットは、物体を認識し、手や身体を正確に位置合わせし、力を適切に加え、人間の介入なしにミスから回復できるかが試される。
ルーモス・ロボティクスのユー・チャオ最高経営責任者(CEO)は大会について、ハードウエア改良の手掛かりや業界のショーケースとして役立つ可能性があるが、長期的な価値は実社会での問題解決能力にかかってくると言う。
ユー氏は「最終的な利用現場で実際に働けてこそ、本当の価値が生まれる」とし、「単に走ったり跳んだりするだけでは、効率向上にはつながらない」と続けた。
大会では電気自動車(EV)の充電、レストラン業務、緊急事態対応、手先の器用さを競う競技も行われる。製造業の組み立て作業や資材積載の競技もある。ケーブル接続競技では、視覚認識、機械の位置合わせ、力加減の制御能力が試される。
北京のロボット新興企業ギャルボットは、人型ロボットによる自律型テニス試合を実施する予定だ。ロボットはシングルスとダブルスに挑戦する。
ロボット企業ゼロスの最高マーケティング責任者(CMO)ファー・ロン氏は、本当の勝負が始まるのは実演終了後だと指摘。「製品が売れた後、実際に利用者の問題を解決できるかどうかが勝負どころだ」と語った。

曖昧すぎる目標、敵国の軽視、自国軍事力への過信……長期化・泥沼化したベトナム戦争との共通点