[北京 23日 ロイター] - 中国の石油精製会社、中国石油化工(シノペック)が上海証券取引所に23日提出した2026年上半期(1-6月)決算は、純利益が前年同期比19.3%増の256億3000万元(38億1000万ドル)となった。中東紛争や国内の燃料需要減退といった逆風にもかかわらず、増益を確保した。一方で在庫評価損として160億元を計上したことも明らかにした。
別の開示資料では、今年上半期の原油および燃料価格の変動を受け、160億元の資産減損引当金を計上したとしている。
世界最大級の石油精製会社であるシノペックは、調達する原油の約半分を中東に依存している。そのため大量の原油輸入ルートであるホルムズ海峡が3月以降ほぼ閉鎖された状況下で、史上最悪レベルの供給危機の影響を受けやすい立場にある。
こうした中、シノペックの今年上半期の原油処理量は1億1331万トン(日量457万バレル)となり、前年同期比5.6%減少した。
同社によれば、今年上半期の精製マージンは前年同期比44.1%上昇し、1トン当たり139元増の453元となった。国内燃料価格の上昇が原油コストの急騰に追い付いていない状況を考えると、精製マージンは予想外の大幅な増加となった。
提出資料によると、精製部門の営業利益は381.5%増加した。その要因として「中東以外の原油調達先の拡大、市場環境に応じた購入タイミングの厳格な管理、製品ごとの収益性に基づく製品構成の最適化」が挙げられている。
化学部門は引き続き赤字で、営業損失は2億元を超えたものの、損失幅は約40億元縮小した。
シノペックは今年下半期(7-12月)の原油処理量を1億1300万トンと見込み、上半期の処理量とほぼ同水準になると予想している。