Max Hunder Dan Peleschuk
[キーウ 23日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアとの戦闘が続く中で選挙を実施すれば国民が分断され、国が「破壊される」ことになると述べた。
23日に記者団に発言が公表された。更迭されたフェドロフ前国防相が先週、戦時下での選挙実施を求めて以降、ゼレンスキー氏がこの問題に言及するのは初めて。
ウクライナではフェドロフ氏の更迭を受けて各地で抗議デモが広がったが、同氏の復職を求める支持者らも、選挙実施の要求には難色を示した。
ゼレンスキー氏は「国を破壊したいのなら、このような戦争のさなかに選挙へと進むことは可能だ」と述べた。
ウクライナの法律では戦時下の選挙は禁止されている。またアナリストらは、安全面の懸念に加え、海外に避難したり、ロシアの占領下に置かれたり、前線で戦ったりしている数百万人のウクライナ国民がいることから、選挙の実施は極めて困難だと指摘している。
ゼレンスキー氏は、パートナー国が安全の保証を提供できれば戦時下の選挙も可能かもしれないが、そうした計画を提案してきた国はないと指摘。
「現時点で選挙を行うのは国にとって津波であり、ウクライナを分断することになる」とし、「だからこそ、私の戦略は戦争終結に向けて国のかじを取り、独立した主権国家を維持することだ」と述べた。