[チューリヒ 20日 ロイター] - スイス連邦政府は20日、中国との自由貿易協定(FTA)を拡充することで両国が合意したと発表した。スイスから中国への輸出品の99.8%が無関税となり、2014年に締結された既存FTAの約半分から大きく上昇する。
スイスの首都ベルンでパルムラン大統領と中国の王文濤商務相が会談後に妥結したことが公表された。両国は法的な審査を完了させた上で26年後半に新たなFTAに署名し、発効に向けて国内承認手続きを進めることになる。
スイスにとって中国はドイツ、米国に次ぐ3番目の貿易相手国。
中国からスイスへの輸出については既存のFTAでほぼ全てが無関税となっており、両国間で不均衡が生じていた。
併せて今回のFTA拡充では、原産地規則や貿易円滑化、サービス貿易、デジタル貿易、競争、経済・技術協力などの分野でも新たに合意した。
スイス、中国両国の26年に入ってからの二国間貿易額は460億スイスフラン(約576億ドル)に達している。
スイスの税関当局の統計によると、中国との貿易額は25年に512億スイスフランとなり、15年の317億スイスフランから拡大した。スイスの化学製品や医薬品、精密機器、腕時計の輸出先として中国は重要市場になっている。