David Milliken

[ロンドン 20日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)の新チーフエコノミスト、シル​バナ・テンレイロ氏は、20日にイングランド銀行(英中央銀行)のスタッフが発表した研究論文の中で、人工知能(AI)が生産性を向上させたとしても、インフレ率を低下させない可能性があると警告した。

一見すると生産性向上は物価を押し下げるように思えるが、テンレイロ氏は共同執筆論文の中で、期待されている生産性の向上がインフレに与える影響は不透明だと指摘。「企業の投資や家計支出は、実現される生産性向上に先行して動くことがあり、多くの人が指摘するように、現在AIインフラへの投資においてまさにその現象が起きている」と述べた。

分析によれば、投資需要が生産性向上の前に生じると、供給不足を招き、インフレを押し上げ、金利の引き上げを余儀なくされる可能性があるという。

この研究はイングランド銀行のスタッフが見解を共有するフォーラムのブログに掲載されたが、その内容は必ずしも同中銀の公式見解を反映するものではない。

2017年から23年まで英中銀の金融政策委員を務めたテンレイロ氏は、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)教授としての立場から、この論文の執筆に協力した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。