[フランクフルト 20日 ロイター]  - ドイツ連邦銀行(独連銀)は20日、ライン川など独国内の河川の水位低下がドイツ全土で物流を混乱させ、ただでさえ力強さを欠く景気回復の足かせになっていると指摘した。

数カ月に及ぶ乾燥した天候で、河川の水位が大きく下がり、船舶が満載で航行できない状態となっている。このため輸送コストが増大し、物流が滞っている。

独連銀は、これがドイツ経済の回復を鈍化させる公算が大きく、今四半期の成長率は良くてもわずかにとどまるとの見方を示した。

独連銀は月報で「主要河川で利用可能な輸送ルートが限られ、輸送コストが急上昇していることは、工業生産と輸出の伸びを大幅に損なう恐れがある」と指摘。「低水位は第3・四半期の経済活動全体にも顕著な影響を及ぼしている」とした。

独連銀はまた、ドイツの工業部門の設備稼働率が依然低いことや、欧州中央銀行(ECB)が最近利上げに踏み切ったことも企業の投資意欲を冷やしていると指摘した。

独連銀によると、7月に2.8%だったインフレ率は一時的にさらに上昇する可能性があるが、見通しは中東での戦争の行方に左右されるとした。

ただ、この紛争が賃金の上昇を通じてインフレ率に二次的効果を引き起こす証拠はないとも指摘した。

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