Maxwell Akalaare Adombila
[ダカール 19日 ロイター] - 米国際開発金融公社(DFC)は19日、アフリカのマラウイ、アンゴラ、マダガスカル、南アフリカでのレアアース(希土類)の開発プロジェクトに6280万ドルを拠出すると発表した。現時点で生産段階に達しているプロジェクトはなく、大部分に当たる約5000万ドルはダブリンに拠点を置く鉱業投資企業テックメットが支援する南アフリカのファラボルワプロジェクト向けだった。
米国は、世界の希土類のサプライチェーン(供給網)を支配し、この数年間は輸出規制を強化している最大生産国の中国に対する依存度を下げることを目指している。このような戦略目標を掲げているにもかかわらず、DFCの幹部2人は民間投資家がアフリカでの希土類事業への投資に消極的だとロイターに明らかにした。
DFC幹部の1人は、アフリカの希土類プロジェクトはリスクが高く、中国による市場介入が価格やプロジェクトの採算性を損なう恐れがあるため民間投資家は慎重な姿勢を崩していないと説明。「民間資本が流入する兆しは見られない」とした上で、「私たちはプロジェクトのリスクを低減し、民間セクターの投資にとって魅力的になるように支援しようとしている」と話した。
希土類の磁石は、電気自動車(EV)や風力発電のタービン、防衛システムに不可欠となっている。米国は西側諸国と連携して希土類の供給網を構築するため、DFCをより積極的に活用している。DFC幹部の1人は、DFCの世界での投資ポートフォリオのうちアフリカは約20―25%を占めていると解説した。
アナリストらも、計画されている希土類プロジェクトの多くは採算性が不透明で、投資家の関心が限られていると指摘する。アフリカの重要鉱物ロビー団体「クリティカル・ミネラルズ・アフリカ」の戦略責任者、オリンピア・ピルチ氏は「ネオジム・プラセオジム(NdPr)磁石の需要をはるかに上回る件数の希土類プロジェクトが発表されている」と話した。