Michael Erman Julie Steenhuysen

[19日 ロイター] - 米バイオ医薬品大手モデルナは19日、製薬大手メルクと共同開発するメッセンジャーRNA(mRNA)がんワクチンの後期臨床試験(治験)で、メラノーマ(悪性黒色腫)の再発と転移リスクを低減する有効性が示されたと発表した。がん治療の新分野における大きな成功で、モデルナの株価は177%急騰、メルクも約12%上昇した。

治験では、同ワクチンとメラノーマ治療で広く用いられているメルクの免疫療法薬「キイトルーダ」を併用した。

mRNAがんワクチンが後期治験で良好な結果を示したのは今回が初めて。同ワクチンは、がん細胞の特定の変異を標的とすることで、患者自身の免疫系に腫瘍を攻撃するよう訓練する仕組み。キイトルーダ単独よりも、ワクチンを追加した方が効果が高いことが示された。

メルクは、両社が既に規制当局とこの治療薬について協議していると明らかにした。

モデルナのスティーブン・ホーグ社長は、同ワクチンが当局の「ブレークスルーセラピー(画期的治療薬)」の指定を受けていることから、早ければ2027年にも利用可能になる可能性があると指摘。今回の結果を画期的だと評価した。

ウィリアム・ブレアのアナリスト、マイルズ・ミンター氏は、今回の結果によって両社は規制当局の承認を求める上で有利な立場に立ったとし、他の種類のがんに対するワクチンの治験にとっても好材料だと指摘した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。