さらに大変なことに、厳しく言って覚えさせるのは、今はパワハラと受け取られかねません。また、メンバーと親しくなろうと雑談しようとしても、どこまでプライベートに踏み込んでいいかわからず途方に暮れていることも。一方、実は部下のほうは上司から声をかけられるのを待っていたりする。この数年、こうしたギャップがますます広がっているように感じます。

コンセプトは「説明のドリル版」みたいな本

──深谷さんが『「この型」を使って〇〇をわかりやすく説明してください。』(SBクリエイティブ)を執筆された背景についてお聞かせいただけますか。

きっかけは、編集者の方から「前著『賢い人のとにかく伝わる説明100式』のドリル版みたいな本を書いてほしい」というアイデアをいただいたことです。説明に関する本はたくさんありますが、「読んでわかった気になっても、実践できない」という課題がありました。そこで、自分で手を動かしてから、「型」で伝え方をブラッシュアップし、「良い例・悪い例」で答え合わせもできるというコンセプトを練っていったのです。

部下への指示やフィードバックに活かせる型を盛り込んだのは、研修を行う中で、マネジャーの方々から伝え方の悩みを数多く聞いていたから。もともと「型」にはめるのはあまり好きではありませんが、「この流れに沿ってまとめれば、伝え忘れを防げるし、うまく相手に伝わりますよ」という道筋を示したかったんです。

「この型」を使って〇〇をわかりやすく説明してください。
 著者:深谷百合子
 出版社:SBクリエイティブ
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なぜ、「説明したのに伝わらない」が起きるのか
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