Mohammad Yunus Yawar Rick Noack

[カブール/イスラマバード 15日 ロイター] - アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは15日、実権掌握から5年を迎え、首都カブールで軍事パレードを実施し、政権が国内を掌握していると内外に示そうとした。一方、人道支援団体や人権団体は、国内の危機が深刻化していると警告している。

暫定政権はこの日を西側の支配からの「勝利の日」として祝う式典を開いた。カブールの旧米大使館前では、タリバンの装甲車両が旗や横断幕を掲げて行進した。

タリバンのハッカニ内務相は動画メッセージで、政権復帰は「士気、勇気」、そして「神の加護」の結果だと述べた。一方で「なお存在する可能性のある課題や問題」についても異例の言及を行った。

国際機関や国連は、女性に厳しい制限を課していることも一因となり、タリバンが過去5年間、自然災害や人道危機への対応に苦慮してきたと指摘している。

タリバンはまた、ここ数週間、同国北東部で地方の主要当局者が相次いで殺害される事態にも直面している。

7月下旬にはバダフシャン州のタリバン情報局長が攻撃により死亡し、後に過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。現地メディアによると、同州都の市長も13日の攻撃で死亡した。

タリバン当局はこの報道について直ちには確認していない。

<外交上の進展>

タリバンは2021年、米軍と同盟国の撤退に伴って復権した際、公開処刑や国際武装組織アルカイダのウサマ・ビンラディン容疑者の保護、バーミヤン遺跡の大仏の破壊で知られた1990年代後半から2000年代初めの統治期に比べ、より穏健な統治を行うと約束していた。

しかし人権団体によると、こうした約束はすぐに揺らいだ。タリバンは21年以降、女性に広範な制限を課し、ユネスコによれば250万人の女子が中等教育機関や大学から締め出され、移動の自由も制限されている。

国連女性機関(UNウィメン)が12日に公表したデータによると、アフガン人女性の半数は現在、月に1、2回しか外出していない。タリバン側はイスラム法(シャリア)に従って女性の権利を尊重していると主張している。

政権奪還から5年が経過した現在も、タリバン政府は国際的に承認されておらず、正式に承認した国はロシアだけだ。当初はタリバンにとって最も重要なパートナーだったパキスタンとの関係も緊張が続いている。パキスタンは自国の反乱勢力をタリバンが支援していると非難している。

カブールの旧大使館の多くは、米大使館を含め、空のままとなっている。

しかしアナリストらによると、タリバンは水面下で外交上の前進を果たしつつある。一部の国がアフガニスタンへの影響力の限界を認識し、タリバン政権との関与の必要性を検討し始めているためだという。

タリバンは、より多くのアフガン人を送還する方法を模索する欧州諸国との協定締結を推進している。また南アジア、中央アジア、中東の交差点という地理的優位性を利用して経済協定の締結にも力を入れている。

タリバン外務省のジア・アフマド・タカル副報道官はロイターに対し、復権5周年を記念する式典が、パキスタン、中国、ウズベキスタン、イラン、トルコ、マレーシアの首都で開かれる見通しだと述べた。

15日の式典に参加した商店主ナジブラ・ゴルザングさん(28)は「アフガニスタンの将来については、神の思し召しがあれば、発展に向かうことを願っている」と語った。

<生活への不安>

国際救援委員会(IRC)は14日、アフガンの人道支援の必要性が過去最高水準に達したと警告した。背景には干ばつ、死者を出した地震、隣国イランやパキスタンからのアフガン人送還がある。

海外からの支援予算が縮小する一方で、人道支援を必要とするアフガン人の数は21年以降で350万人増加したとIRCは指摘した。

国連のアフガン担当の上級代表ジョージット・ガニョン氏は声明で「持続可能な平和と繁栄には、単に紛争がないこと以上のものが必要だ」とし、「アフガニスタンの未来は、すべてのアフガニスタン人の権利と可能性が実現される社会の構築にかかっている」と述べた。

28歳のファティマさんは、子どもとともに生き延びるのに苦労してきた。タリバンの政権復帰後はイランへ逃れた。タリバンがアフガニスタン国内で女性に禁じたメークアップアーティストの仕事を、イランでは続けることができたためだ。

しかし昨年、彼女はアフガニスタンに強制送還された。「毎朝、生活費をどう工面するかを考えながら目を覚まし、毎晩、子どもの将来への不安を抱えたまま目を閉じる」と彼女は語った。

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