Kalea Hall Wa Lone
[トロント 14日 ロイター] - カナダ国内工場の自動車労働者を代表する労働組合ユニフォーは14日、欧米自動車大手ステランティスから、同社が東部オンタリオ州ブランプトンにある工場の閉鎖と売却を検討しているとの通知を受けたと発表した。同社は理由として米国による貿易関税の影響を挙げている。
閉鎖が決まれば、ブランプトン工場での数十年にわたる自動車組立事業に終止符が打たれることになる。カナダ製品に対する米追加関税の発効期限は19日に迫っている。
ブランプトン工場は2024年に設備更新のため閉鎖されたが、ステランティスは25年にこの設備更新を中断した。その後トランプ米大統領がカナダ製品に関税を課したことを受け、SUV(スポーツタイプ多目的車)「ジープ・コンパス」の生産を米中西部イリノイ州の工場に移管した。
ユニフォーは間もなくステランティスとブランプトン工場、別の組立工場と鋳造工場を対象とする新たな労使協定交渉を行う予定だ。現行の協定は9月に満了する。
ユニフォーのラナ・ペイン執行委員長は、会社側からブランプトン工場に関する正式な閉鎖通知は届いていないが、同工場売却の可能性についてある企業と協議を開始する意向を組合側に伝えたと述べた。その会社の名前は明らかにしていない。
ユニフォーは声明で「今回の閉鎖の可能性は、トランプ政権が課している自動車関税がもたらす危険な影響を浮き彫りにしている」とし、会社側と今後の労使交渉でこの問題について協議する意向であると付け加えた。
コメント要請に対しステランティスは、団体交渉の開始を控えており、現時点で発表できることは何もないと回答した。同社は声明で「われわれは引き続きブランプトン組立工場にとって持続可能な生産体制を見出すことに注力している」と述べた。