Florence Tan Sethuraman N R
[ニューデリー/シンガポール 17日 ロイター] - 17日アジア時間序盤の原油先物はほぼ横ばいで推移し、先週の上昇分を維持している。米国とイランの和平合意が見通せない状況が続く中、ホルムズ海峡での供給混乱を巡る懸念が引き続き意識されている。
0128GMT(日本時間午前10時28分)時点で北海ブレント先物はほぼ横ばいの1バレル=88.55ドル、米WTI先物は0.14ドル安の82.26ドル。
両指標は先週、ホルムズ海峡でアブダビ国営石油会社(ADNOC)が運航するタンカーが攻撃されたほか、サウジアラムコの製油所も攻撃を受けたことを受け、5%超上昇していた。
週末にはイランのアラグチ外相が、対米交渉を再開する決定は下されていないと発言。一方、トランプ米大統領は米国民に対し、イランとの紛争が続く間、ガソリン価格の「わずかな上昇」を受け入れるよう呼びかけた。
フィリップ・ノバの市場インサイト責任者プリヤンカ・サチデバ氏は「米国とイラン間の恒久的な紛争解決への期待が薄れ、地政学リスクプレミアムが市場に戻ったことで、原油価格は8月初旬の安値からほぼ完全に回復した」と指摘。「ただ、ホルムズ海峡で新たな攻撃、特にタンカーや石油関連インフラへの実質的な損害を示す明確な証拠が出ない限り、ここからの上値余地は限定的とみている」と述べた。
調査会社ケプラーの船舶追跡データによると、15日にホルムズ海峡を通過した商品運搬船は5隻、16日はゼロと、前週末の31隻から減少した。