不平等の拡大
現在、キューバの民間企業向けの米国産燃料は、米国の制裁対象であるキューバ国営機関が管理する港湾施設や貯蔵タンクを経由しなければならない。ディアス氏によると、民間企業は国有インフラ利用のためにこれらの機関とサービス契約を結び、1リットル当たり約0.11ドルを支払っている。ロイターは、この過程で燃料が横流しされている証拠を確認できなかった。
ただ、制裁の仕組みの複雑さから、多くの米国大企業はキューバ向け燃料輸送への参入をためらっている。
キューバ政府は今後も規制緩和と民間投資促進を続ける方針だが、改革がどこまで進むかも不透明だ。貧困問題を専門とする社会学者マイラ・エスピナ氏は、高価な米国産燃料の少量輸入では、トランプ政権下の禁輸措置で失われた燃料供給を補えないと語る。
エスピナ氏は「少なくとも国の完全な機能停止は回避できている」と評価しつつも、同時に公共サービスに依存して暮らす大多数のキューバ国民にとっては「不平等をさらに拡大し、固定化させている」と指摘した。
[ロイター]

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