Phil Stewart
[パナマ市 12日 ロイター] - ヘグセス米国防長官は12日、西半球で志を同じくする国々による軍事協力を柱とする麻薬対策連合にコロンビアを迎え入れ、コロンビア国内の武装勢力に対する共同攻撃の可能性に言及した。同国では先週、保守派の大統領が就任している。
ヘグセス氏はパナマで開かれた米国主導の「米州反カルテル連合」の会合で、コロンビアが「テロリストとテロネットワークを壊滅させるための共同軍事作戦」を承認したと述べた。
米国がテロ組織に指定している民族解放軍(ELN)や、コロンビア革命軍(FARC)の残党など武装組織に対する共同攻撃について、コロンビアのモラ国防相と協議したかと問われたのに対し、「そうだ」と答えた。
そうした作戦が見込まれるのかとの質問には「テロ組織に指定された組織は、パートナー国政府と共に米政府の正当な標的になる」とし、コロンビアも対象に含まれると述べた。
コロンビアのデラエスプリエジャ大統領は7日の就任演説で麻薬組織との断固たる闘いを約束。トランプ政権はこうした姿勢を歓迎し、コロンビア政府に対して10億ドルの安全保障支援を行う計画を発表した。
退役少将のモラ氏は会合で、太平洋・カリブ海双方の沿岸で麻薬密売組織と闘う上でコロンビアが重要な役割を担い得ると指摘。「麻薬テロ組織は米国主導による半球全体の力と能力に対峙する時が来た」と述べた。
トランプ米大統領の中南米政策は、当初焦点だったパナマ運河を大きく超えて拡大している。
昨年9月に開始された麻薬密輸船とみられる船舶への軍事攻撃ではこれまでに200人超が死亡。今年1月には米国主導の特殊作戦部隊による急襲でベネズエラのマドゥロ大統領を追放した。
米国による攻撃は国際刑事裁判所(ICC)が扱うべき戦争犯罪に当たると批判する声もあるが、ヘグセス氏はICCを非難し、パナマでの会合に出席した連合加盟国にICCからの脱退を促した。
また、麻薬密売人を国際テロ組織アルカイダや過激派組織イスラム国(IS)のテロリストになぞらえた。
ヘグセス氏はパナマ市のホテルで演説し、刷新した「モンロー主義」を打ち出した。モンロー主義は19世紀に米州全域での米国の優位を主張した政策で、批判的な立場の人々は数十年に及ぶ米国の介入と結び付けている。同氏はこれを、トランプ氏の名前をもじって「ドンロー主義」と呼んだ。
ヘグセス氏は、麻薬密売人や外国からの影響力を含む「外部の脅威から、われわれは半球を守る」と表明した。