宗教学校

ジャバは、パキスタンで人気の観光地である風光明媚なカガン渓谷へと続く、丘や渓流に囲まれた森林地帯に位置する。2011年に国際武装組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が、米特殊部隊によって殺害された潜伏先の北部アボタバードから60キロ余りの場所にある。

地元住民によれば、ジャバの丘陵地帯では約400─500人が泥レンガ造りの家に暮らしている。ロイターが取材した約15人の村民は皆、前出のヌーラン・シャーさん以外の被害者を知らないと答えた。

「窓ガラスの破片が当たったか何かでけがをした人は見たが、死んだ人は見なかった」とアブドゥル・ラシードさんは語った。他の住民多数も同じ答えだった。

ジャバの診療所で空爆の夜に勤務していた職員も、大規模な犠牲者が出たという主張を一蹴した。

「全くのうそだ。ばかげている。1人の負傷者も受け入れなかった。軽いけがをした1人が治療を受けたが、それもここではない」

ジャバ村に近く、2005年の地震後に再建された町バラコットの病院関係者も、26日の空爆で犠牲者は搬送されてこなかったと語った。

地域住民によれば、ジェイシモハメドは確かに存在するが、運営しているのは活動中の訓練施設ではなく、爆弾が落とされた場所から約1キロ離れた場所にあるマドラサ(イスラム教の高等教育施設)だという。

「それはコーランを学ぶマドラサだ。村の子どもたちが通っている。訓練などしていない」と、ヌーラン・シャーさんは言う。

今週初めに掲げられた、マドラサとジェイシモハメドとの関連を示した看板は28日に撤去された。軍は、記者がマドラサに接触することを阻止した。

しかし、後方からその施設を見ることができた。周囲にある木々と同じく、建物も損壊しているようには見えなかった。爆撃によるくぼみ近くで見られたようなダメージを示すものは何もなかった。

首都イスラマバードの西側外交官らも、インド空軍が武装勢力の拠点を攻撃したとは信じていないと口をそろえる。

「武装勢力の訓練施設などそこにはなかった。数年前に移動している。それがわれわれ情報コミュニティーの間では周知の事実だ」と、ある西側外交官は語った。

(翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)

Asif Shahzad and Abu Arqam

[ジャバ(パキスタン) 28日 ロイター]

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