<為替> ドルが円やユーロなどの主要通貨に対して下落した。7月の米雇用統計で雇用者数が予想に反して減少したことを受け、米景気の先行きへの懸念が強まり、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ観測が後退したことがドル売りにつながった。終盤の取引でドル/円は0.57%安の157.56円。ドルは対円で週間ベースでは約0.10%上昇したものの、ここ数日積み上げていた上昇分は失われた。米労働省発表の7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比2万3000人減と、市場の増加予想に反し5カ月ぶりに減少に転じた。過去2カ月分の雇用者数も大幅下方改定された。失業率は4.1%と、6月の4.2%から低下。ただ、26万4000人が労働市場から離脱したことが背景で、労働参加率は61.4%と、約5年半ぶりの低水準に迫った。 FRBは7月28─29日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定。据え置きは5会合連続だった。CMEフェドウオッチによると、9月15─16日の次回FOMCでも金利据え置きが決定される確率は現在56%で、前日の45%から上昇した。ユーロ/ドルは0.39%高の1.1568ドル。主要通貨に対するドル指数は0.44%安の99.50。週間ベースでは0.31%下落し、2週連続で下落した。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが低下した。市場では予想外に軟調となった7月の雇用統計を受け、連邦準備理事会(FRB)の9月の利上げ観測が後退した。フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込むFRBの9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率は、統計発表前の55%から44%に低下した。ただ、年内の利上げについては引き続き織り込んでおり、12月までに利上げが実施される確率は77%となっている。 雇用情勢の悪化はFRBの政策姿勢がハト派に傾くとの観測につながる可能性がある。ただ、来週発表される7月の米消費者物価指数(CPI)が物価圧力の悪化を示せば、状況はさらに複雑化する恐れがある。来週は12日にCPI、13日に米卸売物価指数(PPI)が発表される。 2年債利回りは4.35ベーシスポイント(bp)低下の4.202%。一時4.1536%と、7月17日以来の低水準を付けた。 指標となる10年債利回りは1.44bp低下の4.656%。 2年債と10年債の利回り格差は46bpに拡大した。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> S&P総合500種が過去最高値で取引を終えた。この日発表された雇用統計は予想外に軟調な内容となり、連邦準備理事会(FRB)の9月会合での利上げ観測が後退した。CMEのフェドウオッチによると、次回9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率は約44%と、前日の55%、1週間前の67%から低下した。好調な決算発表は人工知能(AI)関連企業による巨額支出への懸念を和らげ、主要3指数はいずれも週間ベースで4月中旬以来最大の上昇率を記録した。週間ではS&P総合500種が3.58%高、ナスダック総合が5.19%高、ダウ工業株30種が2.96%高となった。個別銘柄では、イーロン・マスク氏率いる宇宙企業スペースXは15.8%急伸。6月の新規株式公開(IPO)後に設定された複数の「ロックアップ(既存株主の​売却制限)」のうち、最初の期限が6日に解除された。企業のソフトウエア開発支援ツールを提供しているアトラシアンは35.3%急騰。1日の上昇率としては過去最大となった。 半導体のマイクロチップ・テクノロジーは13.9%上昇し、1日としては15カ月超ぶりの大幅高となった。両社とも四半期売上高の見通しが予想を上回った。民泊仲介大手エアビーアンドビーは17.4%上昇し、S&P総合500種構成銘柄で上昇率トップとなった。6日発表した第2・四半期決算は売上高が市場予想を上回った。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.49対1の比率で上回った。 ナスダックでは値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.07対1の比率で上回った。 米取引所の合算出来高は169億4000万株。直近20営業日の平均は175億6000万株。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 7月の米非農業部門雇用者数が予想外に2万3000人減少したことを受け、金相場は急騰し、7週間ぶりの高値を付けた。金現物は東部夏時間午後2時42分(日本時間午前3時42分)時点で1オンス=4336.02ドルと2.3%上昇し、6月17日以来の高値となった。米国の金先物は2.3%高の4399.70ドルで取引を終えた。金地金は今週7%超上昇しており、週間で1月19日以来最大の上昇率となる見通し。

その他の貴金属では、銀現物が3%高の1オンス=63.29ドル、プラチナが1.1%高の1747.60ドル、パラジウムが0.8%高の1381.61ドルとなり、いずれも週間で上昇の見通しとなった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ホルムズ海峡の支配権や再開を巡る交渉の行方に不透明感が続く中、続伸した。清算値は、北海ブレント先物が1バレル=1.06ドル(1.3%)高の83.55ドル。米WTI先物は0.89ドル(1.15%)高の1バレル=78.18ドルとなった。

前日は、イランが米国やイスラエルの船舶を含む「敵対的」な船舶のホルムズ海峡通航​を禁止する法案の草案を審​議しているとの報を受け、3ドル超上昇していた。2月末に米国とイスラエルがイランを共同攻撃して始まった紛争は6カ月目に入り、和平の可能性を巡る観測が交錯している。週間ベースでは、北海ブレントは8%超、WTIは7%超の下落となる見通し。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 157.78/15

7.83

始値 158.29

高値 158.39

安値 157.04

ユーロ/ドル NY終値 1.1558/1.

1559

始値 1.1526

高値 1.158

安値 1.1527

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時00分 96*30.00 5.2029%

前営業日終値 96*25.50 5.2120%

10年債(指標銘柄) 17時00分 97*28.00 4.6474%

前営業日終値 97*22.50 4.6700%

5年債(指標銘柄) 17時00分 100*02.75 4.3553%

前営業日終値 99*30.00 4.3890%

2年債(指標銘柄) 17時00分 100*03.00 4.1994%

前営業日終値 100*00.25 4.2450%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 54036.93 +151.83 +0.28

前営業日終値 53885.10

ナスダック総合 26690.62 +342.26 +1.30

前営業日終値 26348.35

S&P総合500種 7757.64 +47.68 +0.62

前営業日終値 7709.96

COMEX金 12月限 4399.7 +100.1

前営業日終値 4299.6

COMEX銀 9月限 6349.9 +189.3

前営業日終値 6160.6

北海ブレント 10月限 83.55 +1.06

前営業日終値 82.49

米WTI先物 9月限 78.18 +0.89

前営業日終値 77.29

CRB商品指数 380.8327 +3.8356

前営業日終値 376.9971

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。