Pritam Biswas Raphael Satter Anirban Sen
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米ニューヨークの金融街ウォール街にある世界最大級のヘッジファンド数社や複数のプライベートエクイティ(PE)ファンドに対して、ハッカーがこの数日、高度なサイバー攻撃を相次いで仕掛けて情報を盗み取ろうとしたことが分かった。事情を知る2人の情報筋が明らかにした。
情報筋によると、これらのサイバー攻撃ではハッカーが従業員に電話をかけてだますことで、アクセス権を付与させることや、機密情報を提供させることを試みた。
情報筋の1人は、ポイント72・アセット・マネジメントが5日、投資家に対してハッカーからサイバー攻撃を受けたことを伝えたと明らかにした。ポイント72は顧客情報が盗まれていないと説明したという。
またハッカーはツー・シグマ・インベストメンツやシタデルなどのヘッジファンドの情報システムへの侵入も試みた。
ツー・シグマはロイターのコメント要請に直ちには回答しなかった。シタデルとポイント72はコメントを差し控えた。
サイバーセキュリティーの専門家らによると、ハッカーが大手金融機関のシステムへの侵入を狙うことは日常茶飯事となっている。
電話を使った手口は、その有効性からハッカーの間で広く用いられている。若いハッカー集団「スキャッタード・スパイダー」が使っている手口で、過去数年間に多くの企業の間で被害が広がった。
世界の企業は人工知能(AI)を活用したサイバー攻撃やランサムウエア(身代金要求型ウイルス)の急増と戦っている。
ホワイトハウスは今年、AI開発者と極めて重要なインフラ運営者をメンバーとして脅威情報を共有し、サイバー攻撃から守るための作業部会を設置したことを発表していた。