Jaspreet Singh
[4日 ロイター] - 音楽配信大手のスポティファイは4日、人工知能(AI)搭載機能への積極投資に伴い、第3・四半期はマーケティング・開発費が利益を圧迫し、営業利益が6億7000万ユーロと市場予想の6億7780万ユーロを下回るとの見通しを示した。
第3・四半期売上高見通しは50億ユーロ、市場予想は49億3000万ドル。
同期の月間アクティブユーザー数(MAU)見通しは7億8800万人で、これも市場予想の7億9336万人を下回った。インドネシアやインドなどの新興市場で、値上げを進めやすくするために実施している製品変更が要因だと説明した。
一方で、有料会員は500万人増の3億0500万人を見込み、市場予想と一致した。
第2・四半期はMAUが1600万人増加。営業利益は6億5500万ユーロと、市場予想の6億3920万ユーロを上回った一方、売上高は14%増の47億8000万ユーロと、予想をわずかに下回った。
スポティファイは近年、巨大なユーザー基盤を利益につなげるため、値上げを重要な戦略に据えてきた。加えて、ここ数カ月はAI関連新興企業との競争に対応するため、AI分野への取り組みを強化している。
同社によると現在、ユーザーの25%が既に会話型アシスタント「トーク・トゥ・スポティファイ」など同社のAI機能を利用している。
クリスチャン・ルイガ最高財務責任者(CFO)はアナリスト向け電話会議で「マーケティングおよびAI関連投資により、通年で約2億ユーロの追加営業費用が発生する」との見通しを改めて示した上で、第4・四半期には費用の伸びが鈍化すると予想した。
一方、スポティファイは4日、インディーズレーベル団体「マーリン(Merlin)」との契約締結も発表した。ファンによるカバー曲やリミックス作品向けの有料ツールを導入し、マーリン加盟レーベルのアーティストが利用を選択できるようになる。