日本は世界でも最も高齢化が進んだ国の1つ。65歳以上の高齢者が人口の29.3%を占める。そのため高齢者の治療と介護を専門とする施設のニーズは高い。患者・入所者が十分な情報に基づく意思決定を行えるよう包括的な資料を提供するため、ニューズウィーク米国版は世界的統計調査会社スタティスタと提携して調査を実施。日本全国の250の民間介護施設と、300のリハビリテーション病院、200の療養型病院を選出した。
調査方法とランキングの評価基準
日本の療養型病院は療養病床やリハビリテーション病床を備え、長期にわたる入院治療を提供する施設である。こうした施設は、疾患や外傷の急性期を脱したものの、医療や看護、体系的なリハビリテーションを必要とする患者を通常は数週間から数カ月間、さらには1年以上受け入れている。
ランキングの対象は、長期入院を目的とした病床、具体的には医療法第7条に定められた療養病床、加えて回復期リハビリテーション病床がある施設だ。リハビリテーション病床は医療法が定める病床の種類には入っていないが、急性期後に比較的長期にわたり入院治療を提供するという性質上、評価対象に含めた。急性期の患者のための病床、さらには結核病床、感染症病床、精神病床は、長期または回復期のサービスを含む、より幅広いケアミックス病院の一部でない限り除外した。
ランキングは、次の3つのデータソースに基づいている。評判(同業者からの推薦および質の評価。総合スコアの85%)、公的機関などからの認定(同10%)、患者満足度(同5%)だ。
■ 評判
・同業者の推薦:スタティスタは26年3~4月、療養型病院で働く医療従事者(医師、理学療法士、看護師など)と運営・管理責任者を対象に全国規模のオンライン調査を実施した。調査は本誌の公式サイトでも回答できるようにした。電子メールでも参加を呼びかけた。調査協力者には、日本を代表する療養型病院を推薦してもらった(自身の勤務先/所属先の推薦は不可)。推薦順位と調査協力者の職務経験を考慮し、重み付けした推薦数に基づいて各施設にスコアを付けた。
・質の評価:調査協力者には、推薦した療養型病院について、5つの質の項目を1~10の尺度で評価してもらった。医療ケアの質、コミュニケーション、サービスと居住環境の質、看護・介護の総合的な質、移行支援の質の5項目だ。
■ 患者満足度
患者体験と満足度のデータは日本の病院口コミ検索サイトのカルーから取得し、カルーの評価を各施設の患者満足度の代理指標として用いた。患者のフィードバックに基づく標準化された星評価は、時間の経過に伴う満足度の傾向を把握することを可能にする。
■ 認定
日本医療機能評価機構(JCQHC)の認定状況に基づくスコア。認定では、慢性期ケアの設備とサービスが国の定めた患者の安全と医療の質に関する基準を満たしているかどうかが評価されるため、このスコアは構造的な質の外部指標となる。