Arathy Somasekhar

[ヒューストン 29日 ロイター] - カナダ産原油を積んだ船舶が日本に向かっていることが、29日の船舶追跡データで明らかになった。米国とイランの紛争により中東産原油の供給が逼迫する中、日本向けのカナダ産原油出荷は2025年初め以来となる。

詳細は以下の通り。

• ケプラーとLSEGのデータによると、最大75万バレルの原油を積載可能なアフラマックス型タンカー「フリーダム・グローリー」(マーシャル諸島船籍)はバンクーバーでトランス・マウンテン・パイプライン(TMX)経由の原油を積み込み、日本の喜入に向かっている。ケプラーによると、同船はエクソンモービルが用船し、積荷はENEOSが購入した。TMXはアルバータ州からバンクーバーへ原油を輸送し、そこから輸出が可能となっている。

• ケプラーのシニア市場アナリスト、リチャード・ロー氏は「日本によるTMX原油の再購入は、精製会社が中東湾岸からの供給の分散を進める中で、アジアの変化する輸入戦略においてカナダの役割が拡大していることを浮き彫りにしている」と述べた。

• 日本の製油所は、イラン紛争によりホルムズ海峡を経由する原油輸送が滞ったことを受け、供給源の多様化を模索してきた。さらに最近では、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアに対する海上封鎖を宣言し、商船への攻撃がペルシャ湾岸以外にも広がっている。

• TMXパイプライン経由でバンクーバーからアジアに向かう輸出の割合は着実に上昇している。バンクーバーからの総原油輸出に占めるアジア向けの割合は2024年の約51%に対し、26年は約77%を占めている。

• 2月末のイラン紛争開始以降、インド、マレーシア、シンガポールはいずれもTMXパイプライン経由で出荷される原油の購入を再開している。

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