家族が多いほど抱きやすい「罪悪感」

加えて、お子さんやパートナーと暮らしている方の場合、「自分が家事をきちんとできないことで、家族に迷惑をかけている」と、より強い罪悪感を抱いてしまうことがあります。

特にお子さんがいる方は、「母親なのに」「父親なのに」と自分を責めてしまうこともあります。しかし、家族というのは誰か1人が皆を完璧に支えるものではありません。誰かが疲れているときは、家族全体で少しずつ負担を調整する時期があっていいと思います。

お子さんがいる家庭ほど、家全体を常にきれいに保ちたいと考えるかもしれませんが、

「危険な場所だけ整える」
「よく使う場所だけ片付ける」
「家族にも片付けやすい仕組みを共有する」

という考え方に切り替えてみるのもひとつの手です。どうすれば家族全員が無理なく生活できるか、という視点で考えてみましょう。

心が疲れていると、人は「もっとがんばらなきゃ」と思ってしまいます。でも、疲れているときほど、頑張らなくても生活が回る仕組みを作ることが大切です。

もし、気分の落ち込みが続く、以前できていたことが急にできなくなる、家事や身の回りのことが非常に大きな負担になっている、という状態が続くようであれば、うつ病や適応障害などが関係している可能性もあります。

一人で抱え込まず、会社の産業医やメンタルクリニックに相談してみてくださいね。

森 しほ(産業医・日本抗加齢医学会専門医・公認心理師)

※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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