Jody Godoy

[29日 ロイター] - 米連邦取引委員会(FTC)は29日、プライバシー保護を約束していたにもかかわらず、ユーザーの健康データをオンライン広告業者に提供したとして、遠隔医療の米ヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルスを提訴した。請求や解約の手続きについても不適切な慣行があったとしている。

FTCはカリフォルニア州ロサンゼルス郡とユタ州と共同で訴訟を起こした。訴えによると、ヒムズ・アンド・ハーズは顧客に対しデータは非公開だと説明していたが、実際には機密性の高い健康情報をメタ・プラットフォームズやスナップなどのオンライン広告企業に提供していた。

ヒムズ・アンド・ハーズは、減量薬市場における大手遠隔医療事業者の1社。勃起不全、脱毛症、精神疾患の治療薬について、遠隔医療による診察と処方箋を提供し、処方された薬を顧客に直接配送している。

FTCの消費者保護局の責任者、クリストファー・ムファリッジ氏は声明で「どの商品を利用するか、また自身の極めて機微な健康情報を非公開にするかどうかを自ら選択する権利を奪われた消費者のために、FTCはためらうことなく行動する」と述べた。

ヒムズ・アンド・ハーズはソーシャルメディア「X」への投稿で、FTCの訴えには根拠がないと反論。「消費者保護に基づく執行措置ではなく、当社の犠牲の上に注目を集めようとする試みだ」と述べた。

FTCの主張によると、同社はユーザーが医療従事者と面談する機会を得る前に、処方箋の料金を請求し始めていた。ユーザーの多くは、実際には医療従事者の診察を受けておらず、問診票を記入した直後に課金されていたという。また、ユーザーが契約を解除しにくい仕組みもあった。

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