Sam Tabahriti
[ロンドン 29日 ロイター] - 米アップルは29日、英競争・市場庁(CMA)が提案したアプリストアの決済規則緩和について、実質的に価格規制に当たり、イノベーションや投資を損なう恐れがあると主張した。
CMAは6月、アプリ開発者がアップルとグーグルのアプリストア以外の決済手段に利用者を誘導(ステアリング)することを認めるとともに、誘導に対する手数料を公正かつ合理的なものとすることを提案した。競争促進と消費者の選択肢拡大を目指す取り組みの一環。提案に対する意見公募は7月27日に締め切った。
アップルはCMAへの提出文書で、提案は競争促進の範囲を超えており、規制当局が同社の事業運営に対して「極めて介入的な」役割を担うことになると訴えた。
CMAの報道官はアップルの主張について「(CMAが)直接的に価格を設定するものではない」と反論。ステアリング手数料は現在のアプリストアでの手数料より低くなると想定しており、その分は英国の消費者に還元されるか、あるいは開発企業への再投資を通じてイノベーションを支えるだろうと説明した。
アップルによると、同社のアプリストアを通じて2025年に英国で発生した請求額・売上高は465億ポンド(約618億ドル)超だが、アップルの手数料収入は全体の3.5%未満にとどまった。同社は、決済モデルを変更しても消費者向け価格が下がることを示す証拠は存在しないと主張した。