Yoshifumi Takemoto

[東京 30日 ロイター] - 内閣府は30日、財政中長期試算を公表した。国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)が2027年度に1.4兆円の黒字を確保する見通し。ことし6月の試算では2.1兆円の赤字を見込んでいたが、3.4兆円の税収増などの予測を反映し、一転して黒字化を見込む。

高市早苗首相は同日の経済財政諮問会議で「27年度以降黒字になることが示された」と指摘した。

25年度のPBは従来の7.0兆円の赤字から2000億円の赤字に上方修正した。税収増で4.9兆円、不用・繰り越しの影響で1.9兆円収支が改善した。

一方、26年度は1.2兆円の赤字と、従来の8000億円から赤字幅の悪化を見込んだ。補正予算が3.1兆円の下振れ要因となる。

28年度以降も、成長戦略が奏功し成長率が高まっていけば40年度にかけてPB黒字が拡大する一方、現状並みの成長率が続くならば黒字幅が縮小し、30年代半ばに赤字に転落すると想定している。

<26年度成長率プラス0.9%に下方修正、想定為替161・4円>

26年度の実質成長率は、年初見通しのプラス1.3%からプラス0.9%に引き下げた。一方消費者物価指数(CPI、総合)上昇率の見通しは1.9%から2.2%に引き上げた。

高市首相は「26年度は原油価格上昇で(成長率が)下押しされるが27年度は下押し要因が一巡する」と説明した。

試算の前提となる26年度の世界経済(日本を除く)の成長率見通しは、年初のプラス2.8%からプラス2.7%に引き下げた。想定ドル/円レートは155.2円から161.4円と円安方向に修正した。原油輸入価格も1バレル=68.0ドルから92.5ドルに大幅に引き上げた。

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