Lawrence White
[ロンドン 28日 ロイター] - 英銀行大手バークレイズが28日発表した上半期決算は、税引き前利益が前年同期比17%増の61億ポンドと、アナリスト予想を上回った。株式取引収入や企業の合併・買収(M&A)などに伴う手数料が膨らんだ。
アナリスト予想は約59億4000万ポンドだった。
バークレイズは新たに10億ポンドの自社株買いも発表した。市場予想の8億3100万ポンドを上回った。配当は8億ポンドとした。
通期の収入見通しを従来の310億ポンドから315億ポンドへ小幅に引き上げ、2026年の業績目標の達成に向けて順調に進んでいるとした。金利低下や先行き不透明な経済情勢の中でも、英国の金融機関が堅調な業績を維持していることを改めて示した。
第2・四半期の投資銀行部門の総収入は40億ポンドで、アナリスト予想の37億ポンドを上回った。
株式部門の収入は前年比45%増加した。平均69%増となった米金融大手の伸びには及ばなかった。米国勢の収益は宇宙開発企業スペースXの大型新規株式公開(IPO)が追い風となった。
イラン戦争を引き金とした金融市場の変動で取引が活発化し、各銀行の収入を押し上げた。大型のM&AやIPOも投資銀行部門の手数料を押し上げた。
英国の金融機関はバーナム新首相の政策を慎重に見極めようとしている。銀行各社は左派寄りのバーナム氏が金融業界への課税を強化する可能性を懸念してきた。ただ、バーナム政権が前政権の金融サービス業界の成長重視路線を維持する可能性が高いとロイターが24日に報じたことは、銀行にとって好材料となった。
投資家の関心は今後、イングランド銀行(英中央銀行)の利下げ局面で融資利ざやをどこまで維持できるかに移る。景気が低迷する中、与信の質を巡る懸念にも注目が集まる。