ポリオさんは5月3日にグレイシャー国立公園に入って車でロッジまで行き、マウント・ブラウン展望台を目指して約8.2キロの登山を開始した。展望台で夕日を眺めてから車に戻り、公園内でキャンプ地を探す予定だった。
省庁横断機関のグリズリーベア委員会(IGBC)によると、ポリオさんは薄暗い場所で至近距離にいたクマに遭遇したと思われる。登山道は倒木があって視界が悪く、遭遇するまでクマの姿が見えなかった可能性がある。
同委員会は現場の状況から、ポリオさんを襲ったのは大人のオスのヒグマだったと判断した。
クマに遭遇したポリオさんは、転落または突き飛ばされて崖から落ちたらしく、所持品が斜面一帯に散乱していた。現場に残された血痕は、ポリオさんが転落する間も襲われ続けていたことをうかがわせており、遺体が発見された場所に近付くほど血痕も出血量も増えていた。
遺体は登山道から約21メートル下の斜面で、頭を上にした仰向けの姿勢で見つかった。登山道へ戻ろうとして5.4メートルほど移動したものの、クマが戻ってきて致命傷を負わせたと思われる。
頭部や顔面は広い範囲に外傷があり、顔面の組織やその下の骨まで損傷していた。首には爪の跡とみられる浅い傷があり、胴体や太ももには噛まれた跡が複数あった。
捜索隊がその後、登山道に近い茂みの中から発見したクマよけスプレーは、完全に空になっていた。
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