[シドニー 28日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA)のブロック総裁は28日、基調インフレ率が依然として高すぎると警告し、物価を抑制するためには内需のさらなる鈍化が必要になる可能性があると指摘。必要であれば再び利上げを行う用意があると表明した。
シドニーで講演したブロック氏は、今年実施した3回の利上げが、インフレ率を2─3%の目標レンジに戻すのに十分なのか、大きな不確実要素だと指摘した。
利上げの完全な影響はまだ経済全体に及んでいないものの、基調インフレ率が依然として高すぎるとし、イラン紛争に起因する原油高が広範に波及するにつれて、インフレ率がさらに上昇する可能性があると述べた。
「インフレ率を持続的に目標まで引き下げるためには、需要の伸びをさらに鈍化させることが必要になる可能性が高い」と述べ、労働市場もさらに冷え込む必要があるとした。
「理事会は責務を達成するために必要な行動を取る用意があり、必要であればキャッシュレートをさらに引き上げることも含まれる」と語った。
2月から5月にかけての3回の利上げによって、25年に実施された金融緩和は完全に打ち消された。市場は8月利上げの確率を約30%織り込んでいる。
ブロック氏は講演の大部分を供給側のショックに割き、足元の原油高は、中東紛争が経済全体に及ぼす影響をまだ判断できる段階にないことを浮き彫りにしたと指摘した。
これまでのところ、総合インフレ率への影響は当初懸念されていたよりも小さいが、より多くの企業がコスト増を消費者に転嫁しようとしているとし、「このような環境下、われわれの仕事は、インフレ期待をつなぎ留め、ショックがインフレ率の持続的な上昇につながらないようにすることだ」と述べた。
経済は予想通り減速しているが、住宅市場の弱含みは予測以上で、住宅価格の変動が家計支出や投資判断にどのような影響を与えるかを注視しているとした。