Aditya Kalra
[ニューデリー 27日 ロイター] - インド食品安全基準局(FSSAI)が、「エナジードリンク」の名称で販売している高カフェイン飲料について、この名称の使用を中止するようメーカー側に命じたことが分かった。FSSAIとメーカーは24日の協議で表示変更に合意し、FSSAIは90日間の猶予期間を設けた。関連文書や情報筋の話で明らかになった。
高カフェイン飲料の小売売上高は2028年までに16億ドルに達し、年率で12.6%の成長が見込まれている。これは米国や中国を上回るペースだが、今回の措置が今後の販売に影響する可能性がある。
FSSAIは7月上旬、こうした製品に関するインドの基準は存在せず、「心身を活性化させる」もしくは「全身の倦怠感を和らげる」といった表示は誤解を招くものだとメーカー各社に通告したと交流サイト(SNS)で明らかにしていた。
関連文書や情報筋によると、FSSAIは協議でこうした製品を手がける米ペプシコやレッドブル、モンスター・ビバレッジ、大富豪ムケシュ・アンバニ氏が率いるリライアンス、ヘル・エナジーに対して「エナジードリンク」という名称、または類する表現の使用を中止するように命じた。これに対し、メーカー側は即効性のエネルギー効果をうたって築き上げたブランドイメージが損なわれ、販売に支障を来すことに懸念を示した。
エナジードリンクは大量のカフェインや糖分、アミノ酸の一種であるタウリンを含むため、世界の規制当局の一部が健康への影響を懸念している。英国では来年4月から16歳未満への高カフェインを含むエナジードリンクの販売が禁止される予定だ。パキスタンの一部の地域では、これらを「刺激飲料」と呼称することが義務付けられている。
インドのエナジードリンク市場は、ペプシコが「スティング」を発売したことをきっかけに急成長した。調査会社ユーロモニターによると、スティングの定価20ルピー(0.21ドル)のペットボトル入り製品は15歳から19歳の若年層や農村部の間で人気を博し、ペプシコが市場をリードする要因となった。