Jonathan Saul
[ロンドン 23日 ロイター] - 関係筋によると、紅海南部を経由する海上輸送の保険料が23日、一部の企業で2倍に跳ね上がった。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が同海域でタンカーを攻撃したことを受けた。
フーシ派は23日、サウジアラビアの石油タンカー「エンセリア」と「レイラ」の2隻に対しミサイルとドローン(無人機)による攻撃を実施したと発表した。ホルムズ海峡が事実上封鎖される中、この地域の海上輸送が一段と混乱する事態となっている。
フーシ派は20日、サウジに対する海上封鎖を実施すると表明していた。
関係筋によると、紅海南部を経由する航行に対する戦争リスク保険料の指標は23日、船舶価格の1%超に上昇した。21日には約0.75%、フーシ派の海上封鎖宣言前の先週は0.3%だった。
また、サウジの港に寄港する一部海運会社の船舶や、サウジ関連の船舶については、紅海に面したサウジ南部のジザンやアルシュカイクといった港からの航行で、最大3%の保険料が提示された。これらの航路ではイエメン領に近づくことになるためだ。こうした保険料はさらに南のバベルマンデブ海峡を通ってアデン湾へ向かう航路にも適用されているという。
戦争保険料はわずかに変動するだけでも、7日間の航行で数十万ドルの追加コストが発生する。
サウジのジェッダやヤンブーなど、海岸沿いをさらに北上したスエズ運河に近い紅海の他の港については、現時点でリスクが低いとの見方を反映し、約0.1%の水準で提示されているという。
今週ヤンブーでサウジ産原油を積み込んだ中国の超大型タンカー2隻が、22日にバベルマンデブ海峡を通過した。保険料の支払額は不明。